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北斎にも影響を与えた房州の名工 「波の伊八」の彫刻を巡る

彫物大工という仕事を聞いたことがありますか?神社仏閣の向拝(ごはい)や欄間(らんま)などに装飾彫刻を彫る職人のことですが、千葉にはその昔、多くの関西の彫刻職人から「関東に行ったら波を彫るな」と言わしめた「波の伊八」という名工がいました。本コースでは生涯「波」を掘り続けた彼の作品を巡るとともに、彼が房総の海に見た景色を実際に見て回ります。

【ポイント】
★初代「波の伊八」こと、武志伊八郎信由(たけしいはちろうのぶよし)は1752(宝暦2年)年に、現在の鴨川市で生まれました。 子どもの頃から手先が器用で、彫刻師の嶋村貞亮に弟子入りし、腕を磨き、安房・上総をはじめ、江戸や相模など、南関東を中心に50点余りの彫刻を残しています。

★かの有名な葛飾北斎の富嶽三十六景「神奈川沖浪裏」(かながわおきなみうら)に影響を与えたといわれる行元寺の欄間(らんま)彫刻「波に宝珠(ほうじゅ)」は、立体感や奥行きがあり、とくに波は躍動感に満ちています。

★波の伊八の最高傑作とも言われる「牛若丸と天狗」や、波と龍の躍動感がすばらしい「波と飛龍」がある飯縄寺(いづなでら)、懸魚(けんぎょ)に飛龍、向拝に地龍の彫刻がそれぞれ彫られた大山不動尊なども必見です。

★近隣の南房総市にある石堂寺や真野寺、鴨川市郷土資料館でも波が表現された伊八の作品を見ることができるので立ち寄ってみましょう。※拝観料がかかる場合があります。

★伊八の作品にかかるインスピレーションは幼少期から慣れ親しんだ外房の海の波だと言われています。普段は穏やかな外房の海ですが、ひとたび荒れうねると、大自然の力強さを感じられるパワフルな波が海岸に打ち寄せます。あなたも伊八が見たを波を伊八生誕の地である鴨川市にある魚見塚展望台から、のんびりと眺めてみてはいかがでしょうか。

  • 飯縄寺

  • 大山不動尊

  • 石堂寺

  • 真野寺

  • 鴨川市郷土資料館

  • 魚見塚展望台

南房総エリア

飯縄寺

葛飾北斎の作品「富嶽三十六景」の「神奈川沖浪裏」の波に大きな影響を与え、波を彫らせたら天下一と謳われた、初代「伊八」こと武志伊八郎信由が残した欄間彫刻をご覧いただけます。
※境内でポイントが取得できます。

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南房総エリア

大山不動尊

大山寺は、神亀元(724)年に良弁僧正によって開山されました。現在の不動堂は享和2年(1802)に上棟され、その向拝には初代伊八作の二体の竜が据えられています。毎年5月第3日曜日には火渡り祭りが開催されています。
※境内でポイントが取得できます。

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南房総エリア

石堂寺

708年に創建した天台宗の寺院で正式名称は長安山東光院石堂寺。客殿の欄間をはじめ、初代伊八の作品が数多く残っています。
※境内でポイントが取得できます。

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南房総エリア

真野寺

「真野の大黒」の通称で親しまれている高倉山真野寺は、開運招福・金運上昇のご利益あらたかな朝日開運大黒天を祀る寺社です。毎月6日のご縁日には開運マルシェが開催されます。季節ごとに頒布されるイラスト御朱印も人気です。
※境内でポイントが取得できます。

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南房総エリア

鴨川市郷土資料館

昔の生活が偲ばれる民俗資料を中心に、鴨川市に関連する資料・遺産を収蔵・展示しているほか、鴨川にゆかりのある先人たちを紹介しています。
※施設全体が対象となるよう、広範囲にGPSを設定しております。
 有料施設の場合には入口手前からポイントを取得できます。

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南房総エリア

魚見塚展望台

魚見塚展望台は、嶺岡山系東端の景勝地(海抜約110m)にあります。鴨川市の中心街と太平洋を一望できます。

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