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海を題材にした芸術をめぐり 海と共に生きる暮らしを体感する

古くは浮世絵の世界では、房総の海の景色が数多く描かれてきました。例えば有名な歌川広重作「富士三十六景」の「上総黒戸の浦」では、何艘もの手漕ぎの漁船が、大きな五大力船(木更津船)とともに描かれ、往時を偲ばせてくれます。本コースでは近世以降の房州の海にまつわる芸術をテーマに海とともに生きる地域の暮らしぶりを体感できます。

【ポイント】
★明治期の画家・青木繁は、1904(明治37)年、友人らと小さな漁村であった館山市布良を訪れ、洋画として始めて重要文化財になった『海の幸』などを約2か月に渡り小谷家住宅で描いています。
現在、小谷家住宅(館山市指定有形文化財)は、青木繁「海の幸」記念館として公開され、青木繁作品の複製画も展示しています。

★「波の伊八」こと、武志伊八郎信由(たけしいはちろうのぶよし)は、関西の職人から「関東に行ったら波を彫るな」と言わしめた彫刻師でしたが、房総の波を基に、波の研究をしていたと言われています。伊八の代表作「牛若丸と天狗」は、いすみ市の飯綱寺で鑑賞することができます。

★日本の近代版画史に重要な足跡を残したジョルジュ・ビゴー(1860-1927)は、稲毛の海気館のそばで暮らしたことが知られています。千葉市美術館では、ビゴーがフランス帰国後に描いた油彩画「稲毛海岸」のほか、房総にゆかりのある芸術家の作品を収蔵しています。

★また、現代アートが集まるスポットもあります。鴨川市の防波堤やトンネルの壁面などは、「鴨川ウォールアート」という愛称で、気鋭のアーティストの表現の場として使用されています。海や魚、漁業をモチーフにしたものが多く見られるので、お気に入りの作品を探してみてください。

★漁村の暮らしの中で生まれた万祝(まいわい)や大漁旗も、職人が心を込めて制作したアートといえるでしょう。万祝(まいわい)は、白浜海洋美術館やいわし資料館で鑑賞することができます。

  • 青木繁「海の幸」記念館

  • 白浜海洋美術館

  • 鴨川ウォールアート

  • 飯縄寺

  • 海の駅九十九里

南房総エリア

青木繁「海の幸」記念館

明治期の画家・青木繁が滞在し、重要文化財『海の幸』を描いた小谷家住宅(館山市指定有形文化財)を青木繁「海の幸」記念館として公開しています。また館内では青木繁作品の複製画も展示しています。
※施設全体が対象となるよう、広範囲にGPSを設定しております。
 有料施設の場合には入口手前からポイントを取得できます。

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南房総エリア

白浜海洋美術館

漁業で生計をたててきた人達の工芸品や生活品を主体として、大漁のときに着たとされる、「万祝」や和船につけた「船首飾」(明治時代)など、約100点を展示しています。
※施設全体が対象となるよう、広範囲にGPSを設定しております。
 有料施設の場合には入口手前からポイントを取得できます。

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南房総エリア

鴨川ウォールアート

鴨川をアートで盛り上げるプロジェクト「KamogawArt Project」の一環として、市内の約10カ所にウォールアート作品を制作し、鴨川に新たな魅力を創出しています。
※青い毛むくじゃらのモンスター周辺でポイントが取得できます。

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南房総エリア

飯縄寺

葛飾北斎の作品「富嶽三十六景」の「神奈川沖浪裏」の波に大きな影響を与え、波を彫らせたら天下一と謳われた、初代「伊八」こと武志伊八郎信由が残した欄間彫刻をご覧いただけます。
※境内でポイントが取得できます。

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九十九里エリア

海の駅九十九里

新鮮な魚介類、野菜を扱う直売所がありフードコートで味わえる魚料理は絶品です。
※施設全体が対象となるよう、広範囲にGPSを設定しております。
 有料施設の場合には入口手前からポイントを取得できます。

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