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大地に描く設計図。今の利根川って昔はなかったの知ってました?
古来より「坂東太郎」の異名を持ち、日本一広い川として知られる利根川。利根川が千葉県と茨城県の境を西から東へ流れ、末は銚子より太平洋に注いでいるということは知っている人も多いと思いますが、この流れが実は江戸時代に人々の手によってなされた東遷事業の産物であったということは知っていましたか?本コースでは今日に至るまで千葉の暮らしや産業の発展に広く寄与した利根川の成り立ちや東遷事業について理解を深めるとともに、この事業が千葉県にもたらした恩恵の痕跡を辿ります。
【ポイント】
★江戸時代初頭、利根川は東京湾に注いでいて、しばしば洪水を引き起こす原因となっていました。時の将軍、徳川家康は水害から江戸のまちを守るため、利根川の流れを銚子へ向けて変える治水事業、「利根川東遷」を実施します。現在の利根川の流れって実は徳川家康によって作られたものだったのです。
★東遷事業の工事を担当したのは、関東代官の伊奈忠次という人物でした。約60年の歳月をかけた大事業は忠次1代では完遂せず、伊奈氏は親子3代で従事することになりました。
★東遷事業の完成により、特に江戸と東北諸藩の物流が飛躍的に向上しました。それまでは房総半島を大回りして江戸湾に入るしかなかった航路が、銚子から利根川を遡行し関宿を経て江戸川に入れるようになったのです。
★物流拠点としての銚子や佐原をはじめ、流域には河岸(船着き場や周辺の市場のこと)がもうけられ商業的な発展をもたらしました。佐原街並み交流館や印西市にある木下交流歴史資料センター、関宿城博物館などでは、当時の河岸の様子を再現した展示を見ることができます。
★また、利根川流域では新田開発も進められ、米の生産力が大きく向上した地域も多くあります。さらには銚子で生産された醤油や干鰯(ほしか)なども利根川水運によって江戸へ供給され「銚子は江戸の台所」と称されるほど繁栄し、江戸時代の後期、銚子は江戸、水戸に次ぐ関東で三番目の大都市と評されたほどでした。
★明治時代に入っても利根川の改良は重ねられます。現在の利根運河公園は、利根川と荒川をショートカットするために開発された利根運河の名残りです。
★現代の鉄道や道路網の発達によって利根川の水運は衰退しましたが、利根川に関する史跡や資料館をめぐり、房総の発展に寄与した利根川やその東遷事業について理解を深めてみてください。
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銚子ポートタワー
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佐原町並み交流館
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道の駅 水の郷さわら
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木下交流の杜歴史資料センター
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運河水辺公園
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千葉県立関宿城博物館

銚子ポートタワー
高さ85mの展望タワーからは太平洋の大海原はじめ、遠く鹿島灘や、銚子漁港、利根川河口が一望でき、利根川に沈む夕景も楽しめます。
※施設全体が対象となるよう、広範囲にGPSを設定しております。
有料施設の場合には入口手前からポイントを取得できます。


佐原町並み交流館
「佐原の町並み」のミニチュアや三菱館(旧三菱銀行)の鑑賞が可能です。事前予約にて、施設や近隣を巡るガイドツアーを利用できます。
※施設全体が対象となるよう、広範囲にGPSを設定しております。
有料施設の場合には入口手前からポイントを取得できます。


道の駅 水の郷さわら
利根川下流部における防災拠点、利根川の自然環境を活かしたカヌー等の水辺の利用拠点、舟運と道路との利便性を活かした交通の交流拠点となっている道の駅です。
※施設全体が対象となるよう、広範囲にGPSを設定しております。
有料施設の場合には入口手前からポイントを取得できます。


木下交流の杜歴史資料センター
市民の歴史及び文化に対する理解と認識を深めるとともに、市民のふるさと意識の醸成と相互理解を図ることを目的とし設置されました。
※施設全体が対象となるよう、広範囲にGPSを設定しております。
有料施設の場合には入口手前からポイントを取得できます。


運河水辺公園
利根運河の河川管理者である国と流山市の共同事業として整備されたもので、園内にはこの運河を設計したオランダ人技師ムルデルをしのぶ石碑や浮き桟橋などがあります。※駐車場なし(公共交通機関をご利用ください。)
※公園の敷地内でポイントが取得できます。


千葉県立関宿城博物館
「河川とそれにかかわる産業」をテーマに、河川改修や水運の歴史、流域の人々と川との関わりについて紹介しています。また、関宿城や関宿藩の歴史についても併せて展示・紹介しています。
※施設全体が対象となるよう、広範囲にGPSを設定しております。
有料施設の場合には入口手前からポイントを取得できます。

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