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鋸山のギザギザの秘密 鋸山の成り立ちや房州石の関係を学ぼう
高山のない千葉県において、標高329mの鋸山は県を代表する山のひとつです。古くから東京湾(江戸湾)を航行する船の目印とされていましたが、有名なノコギリのようなギザギザは、実は人間の力でできあがったって知っていましたか?本コースではそんな鋸山の歴史やギザギザの刃の成り立ちについて見てみましょう。
【ポイント】
★かつては乾坤山(けんこんざん)日本寺のある山として知られたこの山ですが、江戸時代・安政年間から房州石(ぼうしゅういし)が切り出され、山肌や稜線がギザギザのノコギリのようになったことから、いつしか「鋸山」と呼ばれるようになりました。堅くて加工しやすく耐火性にれている房州石は、高品質な建築用石材として喜ばれました。
★明治時代、文明開化によって近代的な町づくりがされるようになるとさらに需要が高まり、東京や神奈川で広く使われました。横浜港開発の際には、護岸用石材として大量に切り出されたほか、靖国神社塀下や早稲田大学の石塀、横須賀軍港、港の見える丘公園の石垣などにも使われています。
★大正時代以降は、大谷石やコンクリートの普及によって、房州石ブームは去りますが、1985年まで採石が行われていました。切り出した石材を運ぶための道「車力道」の一部はハイキングコースにもなっています。
★鋸山の麓にある金谷の街では、房州石を使った塀や蔵を見ることができます。鋸山美術館と鈴木家住宅石蔵はその代表格です。館山市にある船形倉庫も房州石をつかった建築物で、アートギャラリー&カフェとして活用されています。また、採石の技術はこの地域の土木技術にも影響を与え、燈籠坂大師のトンネルなどでも使われています。
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鋸山(日本寺)
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鋸山美術館
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燈籠坂大師の切通しトンネル
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ギャラリー & カフェ 船形倉庫


鋸山美術館
鋸山美術館は2010年3月に金谷美術館としてオープン。「石と芸術」をテーマに町おこしに取り組む千葉県富津市金谷の「芸術」のシンボルとして皆さまに親しまれてきました。
※施設全体が対象となるよう、広範囲にGPSを設定しております。
有料施設の場合には入口手前からポイントを取得できます。


燈籠坂大師の切通しトンネル
燈籠坂大師堂の参道にある高さ約10mの手掘りのトンネル。明治~大正に掘られ、昭和初期に切下げ工事をし現在の形となりました。地層を間近に見ることができ、光の明暗が人気のスポットです。
詳細ページ

ギャラリー & カフェ 船形倉庫
船形漁港の近くの築99年の房州石の倉庫が、アートギャラリー&カフェとして生まれ変わりました。ギャラリースペースには、南房総の風景を描き続けた画家・溝口七生(かずお)の作品を常設展示しています。
※施設全体が対象となるよう、広範囲にGPSを設定しております。
有料施設の場合には入口手前からポイントを取得できます。

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