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天守閣だけが城ではない!千葉県に城が多かった理由とは?
千葉県には山城や館などを含めると、かつて200以上もの城があったとされています。なぜこれほど城が多かったのでしょうか。また、それぞれの城にはどのような特徴があるのでしょうか。県内のそれぞれ代表的な城を巡りながら、その様子を学んでみましょう。
【ポイント】
★房総半島の戦国大名としては、安房の里見氏以下、上総の武田・正木・酒井氏・下総の結城・足利・千葉氏が挙げられます。里見氏の興隆までは、土豪・小領主・守護代の戦力が拮抗していたため、県内各地に各氏の拠点がありました。大勢力による支配がなかったため、小勢力の拠点となる城の数が多くなったと考えられます。いまも土塁や郭、堀、城門、館などの跡が残り、当時のおもかげをしのぶことができます。
★一方で、「村の城」ともいえる地侍や農民が拠点とする小さな山城も各地にできました。これらは戦から村の財産、命を守るためのもので、近年の遺跡発掘により数多くの城跡が見つかっています。
★戦国大名・里見氏の台頭は水軍の強さによるところが大きく、湊として栄えた場所には「海城」が多く作られました。水軍の拠点として金谷、勝山、館山などに作られ、日常的には海民の統制、船舶の監視、関料徴収などを行っていました。
★県内の有名な城では日本100名城の佐倉城、また続日本100名城には本多忠勝の居城でもあった大多喜城と、本佐倉城が名を連ねています。本佐倉城は千葉氏の居城でしたが、藩庁の佐倉城への移転と一国一城制によって廃城になった城跡です。このほか、千葉の町の礎を築いた千葉氏が居城した猪鼻城、里見氏が岡本城から移転し居城した館山城、里見氏、黒田氏をはじめ多数の城主が居城した久留里城などがあります。
★千葉氏、里見氏、本多氏のような有力大名が築いた城、水軍の拠点だった海城、山中にひっそりとたたずむ山城跡など、さまざまな城や城跡を巡り、御朱印ならぬ、御城印集めもお楽しみいただけます。
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佐倉城址公園
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大多喜城(県立中央博物館大多喜城分館)
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本佐倉城跡
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千葉市立郷土博物館
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城山公園
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久留里城(君津市立久留里城址資料館)

佐倉城址公園
日本100名城に選定されている佐倉城の城跡にある公園は、天守閣跡、空堀など城の遺構が多数残され、また、春は桜、秋は紅葉と自然多き歴史公園です。
※公園の敷地内でポイントが取得できます。


大多喜城(県立中央博物館大多喜城分館)
大多喜城の正式名称は千葉県立中央博物館大多喜城分館といいます。千葉県指定史跡の上総大多喜城本丸跡に昭和50年に建てられた天守閣づくりの歴史博物館です。
※現在休館中
※城を中心に広範囲にGPSを設定しております。
有料施設の場合には入口手前からポイントを取得できます。


本佐倉城跡
本佐倉城は下総守護千葉氏が文明年間(1469~1486)に築城し、1590年(天正18年)に豊臣秀吉に滅ぼされるまで関東有数の大名千葉氏の居城でした。
※城跡の敷地内でポイントが取得できます。


千葉市立郷土博物館
千葉の町の礎を築いた千葉氏をはじめとする郷土の歴史に関する資料を展示しているほか、千葉にまつわる様々な企画展なども開催しています。
※施設全体が対象となるよう、広範囲にGPSを設定しております。
有料施設の場合には入口手前からポイントを取得できます。


城山公園
房総の戦国大名・里見氏の居城跡を整備した城山公園で、城山の頂上に館山城「八犬伝博物館」が聳えたっています。見晴らしのよい丘陵地に、館山市立博物館や日本庭園などが点在しています。また、花の公園としても親しまれ1~3月中旬に咲く約200本の「梅」春には1200本の「椿」や約500本の「桜」など、季節の花々が美しく咲き誇ります。『万葉の径』では万葉集で詠まれた約100種類の植物が楽しめます。
※公園の敷地内でポイントが取得できます。


久留里城(君津市立久留里城址資料館)
戦国時代は里見氏、江戸時代は土屋氏、黒田氏などが居城としました。1978年、本丸跡に天守閣が建設されました。
※施設全体が対象となるよう、広範囲にGPSを設定しております。
有料施設の場合には入口手前からポイントを取得できます。

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